余所者-よそもの-【 3 】



「ぉ、お……お前っ!!紫藤さんに何したッ!!!」


騒ぎ出した喧嘩屋。

ユキはもう一発拳を落とし、動きを止めてから。


近くに転がっていた野間の襟首を雑につかみ、引きずって歩いた。


周囲には、遅れて駆け付けた露天街やZ地区の人間がわらわらと集まり。

喧嘩屋側と野間側、それぞれの部下を押さえにかかる。


「退け」


野次馬の群れ。

立ち去るユキに、道が開かれていく。


「お前をぶっ殺す!!……絶対ぇ、許さねぇ!!」


後ろから叫ばれる、喧嘩屋の怒り。

ユキはちらりと視線を送り、


「ああ。そうしてくれ」


静かにそう返した。