余所者-よそもの-【 3 】



ユキは街へと出た。

シトウを歩けば、いろんなヤツが後ろ指を指してきた。


「ほら、あれ。瑞生だ」
「あれが瑞生か」
「抗争のときの」


時には、殴りかかってくるヤツもいた。


「お前が瑞生か」

「………」

「腕の立つ男か試してやるよ。俺はシトウのコウ──……がハッ!」


相手が名乗り切る前に殴った。


……鬱陶しいったらない。

静かにしてろ。


やがて、シトウのメインストリート中枢にさしかかる。

そこには大きな人だかりができていた。


集まった野次馬を押しのけ。

人の壁を割いて、中へ中へと入っていく。


中心には、野間と喧嘩屋。

それから、それぞれの部下らしき男たち。


野間は喧嘩屋に組み敷かれ、一方的に殴られていた。


「いい加減、紫藤さんの居場所を吐けッ!!」


喧嘩屋は同じ言葉を何度も叫びながら、ゴス、ゴス、と野間を滅多打ちにしている。