余所者-よそもの-【 3 】



瑞生。

シトウを負かし。

カナコの心を奪った男。


「どうして、お前は瑞生に付く」

「僕がアイツに付いた覚えはない」

「抗争で手を貸したろ」

「目的が同じだっただけだ」


目的は、カナコを守ること。

そのために、シトウを潰す。


二人に共通することは、カナコに向ける特別な感情。

それは、紫藤と変わりない。


「一度味方に付いて、シトウを潰して。それからカナコを奪うのか」


千景はカナコのためなら命さえ差し出す。

その異常な執着を、紫藤は一度目の当たりにしていた。


──『……痛みで、僕を止められると思うな』

──『こんな身体……どれだけ壊れたって構わない』


そんな紫藤に、千景は、


「かわいそうな男だな」


そう言って、蔑むような目を向けた。