「お前は街に壊されたねぇさんを、必死で治そうとしてくれた」 「………」 「それを……ねぇさんは。ちゃんと受け取ることができなかった」 床を埋める写真。 カエデの、執着。 最後まで手放せなかった──愛。 「今、カナコは。お前を治そうとしてる」 「………」 「お前くらいは、ちゃんと受け取ってやってほしい」 『ちゃんと』 その一言が、いやに耳に残った。 「ねぇさんが始めた間違い。お前の手で、終わらせてやってくれ」