余所者-よそもの-【 3 】



「なぁ。恨んでたのか?ねぇさんは」

「………」

「ねぇさんは……ただ、お前に笑ってほしかっただけじゃないのか」


「死人に口なしだ。どうとでも言える」

「そうかもしれない」


アオイは写真を一枚拾い上げた。


「でも。私はずっと見てきた」

「………」

「ねぇさんに託されて。街も、お前のことも」


床に散った写真を目で辿っていく。


「お前はずっと、シトウの紫藤だった」

「………」

「この街の全部を、その身体一つで背負ってきた」


写真から、目を逸らした。