ト……ト……ト……。 ゆっくりと、アオイの足音が響く。 アオイは紫藤の目の前に立った。 「なぁ」 「なんだよ」 「ねぇさんって、なんで死んだと思う?」 「俺が憎かったからだろ」 考えるまでもない。 冷ややかな即答だった。 「なんでそう思う?」 「そんなこと、今更言う必要あるか?」 カエデは壊れた。 そばにいればいるほど、紫藤を責めるように。 カエデは死んだ。 離れようとした紫藤の心に、深い傷だけを残して。