余所者-よそもの-【 3 】



ト……ト……ト……。

ゆっくりと、アオイの足音が響く。


アオイは紫藤の目の前に立った。


「なぁ」

「なんだよ」


「ねぇさんって、なんで死んだと思う?」

「俺が憎かったからだろ」


考えるまでもない。

冷ややかな即答だった。


「なんでそう思う?」

「そんなこと、今更言う必要あるか?」


カエデは壊れた。

そばにいればいるほど、紫藤を責めるように。


カエデは死んだ。

離れようとした紫藤の心に、深い傷だけを残して。