余所者-よそもの-【 3 】



それはカナコとの会話を終え、日を置いても。

紫藤の頭にひっかかり続けた。


俺は、俺の為に、生きる。

お前の言う通り、生きてるだろうが。


だからお前が欲しいって言ってんだよ。


「………」

ふと、窓の外を眺める。

……他に、何がある。


夕焼け空。

じりじりと雲を焼きつける、オレンジ色の太陽。


「多夜」

紫藤は、窓辺に寄りかかり座っていた多夜に目を移す。


「街は、どうなってる」

「知らん」

「知らねぇわけねぇだろうが」


療養している間。

紫藤は一度もシトウに帰ってないし、多夜もずっとここにいる。


それでも幹部である多夜が知らないわけがない。

どこで何をしていようが、街の情報は入ってくる。