余所者-よそもの-【 3 】




「俺は。お前がいれば、生きていける」


生きていてほしいなら、ここにいろ。

俺から離れるな。


好きだろうが、そうでなかろうが。

そんなことは、どうでもいい。


お前は俺と一緒にいることを、選んでる。


たとえ今は男として選ばれなくても。


……いつか。

俺を好きだと言わせてやる。


「それは変だよ」


カナコが顔を上げた。

その透き通った瞳は、真正面から紫藤の視線を受け止めた。


「シドは、シドの為に、生きなきゃダメだ」

「だから俺はお前が欲──……」


「私は、私の為に、生きてるだけだから」


そのカナコの言葉は。

紫藤には、イマイチ理解ができなかった。