余所者-よそもの-【 3 】



「ダメだよ」

「なんでだよ」

「お医者さんからまだだって」

「コッチが問題ねぇっつってんだよ」

「危ないよ。ダメ」

「監禁返しのつもりか?」

「そんなわけないじゃない」


紫藤はわかっていた。

医者の許可が下りなければ、カナコは外に出してくれない。


かと言って、勝手に家を出れば心配をかける。

だから医者の訪問日を確認した。


「あと少しの辛抱だよ。シド、最近どんどん回復してきてるし」


そう言って再び冷蔵庫を開けたカナコに、紫藤は「ふん」と鼻を鳴らした。


多夜にでも声かけるか。

付き添いがいれば、カナコにも心配かけないだろう。


そんなことを考えながら、食べ終わった食器を持ってキッチンに向かう。