紫藤は食べ終えると、そのままダイニングで煙草を吹かした。 その傍らでは、カナコが買ってきた食材を片付けている。 「医者、次いつ来る?」 紫藤がそう尋ねると、カナコが冷蔵庫をパタン、と閉じて振り返った。 「どうしたの?どこか痛いの?」 「いや」 「まだ予約入れてない。すぐに連絡しようか?」 「いい」 「どうして?」 心配そうに顔を覗き込んで来るカナコ。 紫藤は眉間に皺を寄せた。 「外に出る」 「出るって……シドが?」 「ああ」 身体は十分に動くようになった。 部屋の中じゃもう狭い。