余所者-よそもの-【 3 】



「アオイ」

「なに」

「お前、いつまで俺のストーカーしてんだ」

「お前に言われたくない」

「あ?」

「お前はカナコのストーカーな上に、監禁魔だろ」

「ぶっとばすぞ」

「私に監視されたくなきゃ、さっさと治れ」

「………」


「勝手に生きてろ」


仏頂面のアオイは、長らく紫藤に付きまとってきた。


学校にも通わず。

外に出られないカエデの代わりに、紫藤を一眼レフで監視し続けた。


なぜ、今になってもそばを離れないのか、理解ができない。

紫藤は、アオイが自分の介抱をしていたことはわかっていた。


口では『ありがとう』を言えない。

その代わりに、紫藤はアオイになんでも買い与えた。


アオイも『ありがとう』を言葉にしなかった。

それでも、必要なときに、必要なだけ。


その愛想のない手を貸した。