そうして、私はシドの元に残り。
数週間。
──ある日の朝。
眠れないシドに、ベッド脇で話し相手になっていた。
ふと、部屋に差し込んだ朝日。
窓の外を見る。
「見て、シド。空が綺麗」
シドはまだ私のことしか見ない。
外にだって興味はない。
感想なんて、返ってこない。
「ほんとだな」
だから、驚いた。
「……え?」
「外はもう寒いのか?」
シドを振り返った。
信じられない、そんな顔をしていると思う。
「なんだ、その顔」
シドの指先が、私の鼻先を軽く撫でた。
「だって……嬉しい」
「お前はこんなことで喜ぶのか」
シドの視線がゆっくりと私を通り越して。
もう一度、窓の外へ向いた。
「かわいそうな女だな」


