私はマンションへと帰った。 アオイと多夜が、言葉なく迎えてくれた。 「夜ごはん、作るね」 シドを生かそうとしている人は、私だけじゃない。 アオイも、多夜も。 それから。 野間だって、命がけで手を差し伸べている。 そんな野間にも、ユキや千景が手を差し伸べていた。 自分がどうするのが正解なのかなんて、答えは出せない。 でも。 もう少しだけ。 シドを。 シドに手を伸ばす人たちを、信じてみようと思った。