余所者-よそもの-【 3 】



喫茶店を出ると、軒先に停車したバイクに乗り込んだ野間。

私は声をかけた。


「野間くん」

「はい」

「その……ごめんね、右目。私のせいで」


痛々しい傷痕。

隠す気のないそれを、野間はタトゥみたいなものだと笑っていたけれど。


見るたびに、心が苦しくなる。

謝ることしかできないことが、悔しい。


「前も言ったのに」

「そうだけど」

「気にしないでください。僕が選んでやったことだ」


「………」

そうだとしても。


「……うーん。まあ、言っていいか」


野間は一度困ったように空を仰いでから、真剣な顔でこちらを見た。