余所者-よそもの-【 3 】



獏との通話を終えると、私はすぐにメッセージを送った。

ずっと、話したいと思っていた人。


相手もそう思ってくれていたのか、連絡を入れると二つ返事だった。


待ち合わせたのは、マンションからすぐの喫茶店。

シトウからは少し離れたこの場所まで、バイクで来てくれた──……


「乙っす」

「野間くん。ごめんね、急に」


四人掛けのテーブル席。

水を運んできた店員に「コーヒーで」と告げながら、野間が向かい側に腰を下ろす。


その顔を見て、驚いた。


「どうしたの、その顔……」

左頬に、誰かに殴られた痕がある。


「あーホントだ。腫れてきてる」

まるで気付いていなかったみたいに、野間は自分の頬に触れた。


「ついさっき街で喧嘩売られちゃって」

「街って……野間くんは、もう完全にシトウに戻ったの?」


野間は抗争のタイミングで、シトウの街に戻ってきたみたいだった。

『病み上がり』とも言っていたから、それまでは怪我の治療をしていたんだろう。


「まー、はい」

その曖昧な返事に、私は少し首を傾げた。