余所者-よそもの-【 3 】




「だって私、獏さんの薬で……」

『本当に、それだけだったか?』


私が治ったのは。

獏の薬と、獏の言葉と、獏の宿題と──……


──『ママの大切は、僕も大切。何も怖いことなんてない』

──『お前と一緒に生きたい』


ユキと、千景。

いつまでも外の世界に出られない私の手を、二人が引っ張り上げてくれた。


二人の手を借りて飛び出したその先には、たくさんの人がいた。


潤も、
──『帰ってきてくれてありがとうな、カナコちゃん』

サンコンも、
──『カナコさん。早く元気になって、AnBarに戻ってきてください』

バンも、
──『お前のおかげで、最近のAnBar、楽しーんだ』

リンコも、
──『どこでも、何度でも。アタシがアンタを『素敵な場所』に連れてってあげるから』

新しい仲間も、
──『君のおかげで、俺はアイツにまた会えた。ありがとう。カナコちゃん』


いろんな人が、私に『お帰り』って言ってくれた。