余所者-よそもの-【 3 】



「教えてよ、獏さん」

「………」


「獏さんは、どうやって私を治したの?」

『俺は薬を練っただけ』


……獏のうそ吐き。


「違うと思う」

『なんでそう思う』

「だって、魔法にかかったみたいだった」


獏の薬も。

獏の言葉も。

獏の宿題も。

獏が差し出してくるものは全部、驚くほど私によく馴染んだ。


何かが変わっていくのに、何かを変えられている感覚はなくて。

ただ気付けば、暗いところから明るい場所に連れ出されていた。


『俺は魔法使いじゃねぇし。ってか、30超えた男に魔法使いって相当喧嘩売ってんぞ、お前』

「え、なんでですか?」


喧嘩なんか売ったつもりない。


『お前ってやつは、ヒドイやつだな』

「だから、なんでって聞いてるじゃないですか」

『ソッチはもういい』

「はい?」

『お前、俺に治してもらったと思ってんのか?』


獏以外に、誰が。