余所者-よそもの-【 3 】




「じゃあ、行ってくる」


今日は少し遠出をして、大きなショッピングモールで調理用具やみんなの生活用品を見に行く。


「みんなのお昼ご飯は置いてあるから、温めて食べてね」


アオイにそう言い残し、マンションを出る。

外出といえば、これまでは近所のスーパーくらいだったけれど。


シドはもうずいぶん回復してきた。

最近は言葉も増えてきたし、自分から動くことも多くなった。


たまには、気晴らしも兼ねて。

三時間ほど家をあけた。


「ただいま」

両手に荷物を提げて、マンションに戻る。


「おかえり」

出迎えたアオイ。


リビングの奥のシドをちらりと見る。


「……あれ?」


簡易テーブルの上に、置かれたままのお皿。

手つかずのお昼ご飯。


「シド、お昼食べなかったの?」

「私じゃ、食わない」


その言葉に、アオイを振り返る。