余所者-よそもの-【 3 】



今度は親指でホイールを回す。

ジッ、

「あれ?」

ジッ、ジッ。

「なにこれ」


火花は散るのに、火がつかない。

シドがやってるみたいに、できない。


何度擦っても、ジッ、ジッ、と不発音ばかりが鳴る。

むむむ、とジッポライターと格闘する。


どうやって点けるの。


するとジッポを持つ私の手に、

「……シド?」


シドの大きな手が重なった。


「大丈夫、できるから。ちょっと待ってて」


きっとできる。

あと少しな気がする。