余所者-よそもの-【 3 】



私はアオイからプレートを受け取り、シドのところに向かった。


ベッドの上に組み立てた簡易テーブル。

身体を起こしてぼうっと座るシドの前に、コトリとプレートを置いた。


「シド、食べない?」

「………」

「食べたくない?」


シドの目が、私を映す。


「……あ。もしかして」

今日のお昼ご飯は、少し出来が悪かった。


「お昼ご飯、失敗したのバレた?」

「………」

「でも、ハンバーグは上手くできたと思うんだけどな」


シドがゆっくりと瞬きをした。

手は動かない。


今は食べたくないのかも。

もう少し後で出してみようか。


「……じゃあ、一回下げるね」

私は肩を落として、プレートに手をかけた。


すると肘に、何かが触れる。

視線を落とすと、そこにあったのはシドの手だった。


「食う」


その声にほっとして、肘に触れていたシドの手を取り、お箸を渡す。


「ハンバーグ、嫌いなのかと思った」


私がつくった料理を黙々と口に運んでいくシド。

ただそれを見ているのも寂しくて、私は勝手に話し続けた。