それからさらに数週間──…… シドは少しずつ。 本当に少しずつ、こちらに戻ってきた。 水を渡せば、自分で手に持ち、口に運ぶ。 煙草を持たせれば、自分で吸う。 手を握れば、握り返してくる。 生きる意志が、戻ってくる。 そんな中で。 ようやく聞くことの叶った、シドの声。 私への第一声は、 「なんで……ここにいる」 罪悪感に満ちた言葉だった。