余所者-よそもの-【 3 】



アオイのせいって、何が……。

そこで思い至った。


アオイと最後に話した日のこと。


それは、カエデが亡くなったと知らされた日。

アオイは雨に濡れていた。


──『お願い。助けて……』

──『このままじゃ、紫藤が……壊れる』


私は街で暴れるシドを止めに行ったけど、多夜に捕まって。


──『壊れたオモチャで遊ぶより。壊れかけたオモチャを直す方がいい』

薬を盛られて、Z地区に拉致された。


隣のアオイは表情に暗い影を落としたまま、後ろを振り返った。

そこには多夜が立っている。


「多夜、カナコに謝れ」

「………」

「私と約束したろ」


「………」

何も言わない多夜に、アオイが舌打ちをした。


「いいよ、アオイ」

「クソが。アイツ、マジでキモイ」


なんて露骨な悪口。

しかも本人の目の前で。