余所者-よそもの-【 3 】



「………」

本当、どうしようもない。


だって、腹が立つほど愛おしい。

……この、カナコの優しさが。



ちゅ、と。

ユキは目の前の額の傷へ、短い口づけを落とした。


手の中で、カナコの頬が赤く染まる。



──『お前は生きるのが下手だね』



ユキはシートベルトを締め。

車のエンジンをかけた。


向かう先は、紫藤のマンション。



「お前も、俺も。生きるのが下手だね」