余所者-よそもの-【 3 】




「シドを、放っておけない……」



──カナコが欲しい。


だから街を獲った。

もう、連れて帰れると思っていた。


なのに、まだ連れて帰れない。


最後に目の前に立ちはだかったのは。


紫藤でも。

多夜でも。

シトウでもない。


カナコの、このどうしようもない優しさだった。



「俺以外の男のことなんて、考えるなよ」



俺のことだけ考えていればいいだろ。

俺にだけ優しさを見せろよ。


俺にだけ寄こせばいい。


お前が自分を愛せない分まで。

全部、丸ごと。


──俺が愛してやるから。