目を閉じ、眠ったカナコの顔。
ユキは見下ろし、目を細めた。
自分の手が温かい。
カナコの小さな手と繋がっているから。
どうすれば、離さずにいられるだろう。
どうすれば、俺から離れないだろう。
この時間が、ずっと。
終わらなければいいのに。
「──かぁこ。起きて」
やがてサンコンが目を覚ました。
約束通りカナコを起こすと、すぐに泣き出しそうな顔になって、サンコンに縋り寄った。
起き抜けのサンコンは開口一番に「無事でよかった」と。
何度も何度も謝るカナコを笑っていた。
カナコが落ち着くと、ユキからもいくつかサンコンに言葉をかけた。
抗争の結果を尋ねられたので、ユキは「無事に終わったよ」とだけ伝えた。
「勝ててよかった」
そう、心底嬉しそうなサンコン。
ユキはとても綺麗な顔で微笑んだ。


