余所者-よそもの-【 3 】




目を閉じ、眠ったカナコの顔。

ユキは見下ろし、目を細めた。


自分の手が温かい。

カナコの小さな手と繋がっているから。


どうすれば、離さずにいられるだろう。

どうすれば、俺から離れないだろう。


この時間が、ずっと。

終わらなければいいのに。


「──かぁこ。起きて」


やがてサンコンが目を覚ました。

約束通りカナコを起こすと、すぐに泣き出しそうな顔になって、サンコンに縋り寄った。


起き抜けのサンコンは開口一番に「無事でよかった」と。

何度も何度も謝るカナコを笑っていた。


カナコが落ち着くと、ユキからもいくつかサンコンに言葉をかけた。

抗争の結果を尋ねられたので、ユキは「無事に終わったよ」とだけ伝えた。


「勝ててよかった」

そう、心底嬉しそうなサンコン。


ユキはとても綺麗な顔で微笑んだ。