余所者-よそもの-【 3 】



ユキは病室へと戻った。

そこには眠り続けるサンコンと。

その手を握り続けるカナコの姿があった。


「かぁこ。一度帰ろう」


そう声をかければ、カナコは静かに首を横に振った。


「……サンコンさんの目が覚めるまでは」

「わかった」


ユキは椅子をもう一脚持ってくると、サンコンのベッドから少し離れた壁際に置いた。

そこにカナコを座らせ、さっきまで彼女が掛けていた椅子を隣に運び、自分も腰を下ろした。


「少し、眠れ」


寝息を立てるサンコンから少し距離を取り、カナコと肩を並べて座る。


全身に力が入ったように、背筋をぴんと伸ばしたカナコ。

ユキはその頭に手を添え、そっと自分の肩へ引き寄せた。


「疲れたろ」


こつ、とユキの肩にカナコを寄りかからせると、頭に伸びる腕にカナコがそっと触れた。


「ユキさんの方が疲れてるのに」


そう言ったカナコの髪をすっと撫でると、腕に触れる彼女の手を取り、握る。


「サンコンが目を覚ましたら、起こしてやるから」