余所者-よそもの-【 3 】



「………」


カナコの瞳には、ずっと。

紫藤が映っていた。


痩せた身体。

おかしな目。


今にも消えてしまいそうな、その姿。


──『カナッカナッ!俺を見てくれ、このままじゃ死んじまう!』

──『カナ。お願いだ。助けてくれよ……』


カナコの唇から、零れ落ちたのは。

血で錆びた、傷の欠片(カケラ)。



「……タカ」