余所者-よそもの-【 3 】



そんなアオイを見下ろす多夜は、瞬きもせずに呟いた。


「じゃあ……どうする」


多夜は答えを求めるように、問いを重ねる。


「どうやったら、怜は治る」

「………」

「俺が狂えば、いつも怜が治してくれた」

「………」

「なのに、怜はもう……何も言ってくれない」


ツウウ、と多夜の頬に涙が伝う。

多夜は、それを拭おうともしなかった。


ふいに、多夜が紫藤に視線をやる。

やがて視線をカナコまでゆっくりと移すと、ドン、と大きな一歩で距離を詰めた。


「……なにっ」

カナコの怯えた声。


「………」

多夜はカナコの手を掴むと、強引に引っ張り、


「怜。起きろ」

紫藤の枕元に立ち、声をかける。