千景は紫藤から目を反らし、多夜を見た。
「何を、どれくらいやってた?」
「………」
多夜は答えなかった。
代わりに、ポケットから小さな小袋を取り出す。
千景はそれをひったくるようにして奪うと、袋を開き、中を確かめる。
「……粗悪品にも程がある」
湧き上がる嫌悪感そのままの顔で、多夜を睨みつけた。
「この量。どれくらいで使い切る」
「……一日」
「は?」
「一日。それをいくつも」
ぽつぽつ、と口から零すような多夜の言葉。
千景は「ハハッ!」と軽蔑するように笑った。
「馬っ鹿じゃないの?」
「………」
「そっか。死にたかったんだ、コイツ」


