余所者-よそもの-【 3 】



千景は紫藤から目を反らし、多夜を見た。


「何を、どれくらいやってた?」

「………」


多夜は答えなかった。

代わりに、ポケットから小さな小袋を取り出す。


千景はそれをひったくるようにして奪うと、袋を開き、中を確かめる。


「……粗悪品にも程がある」


湧き上がる嫌悪感そのままの顔で、多夜を睨みつけた。


「この量。どれくらいで使い切る」

「……一日」

「は?」

「一日。それをいくつも」


ぽつぽつ、と口から零すような多夜の言葉。

千景は「ハハッ!」と軽蔑するように笑った。


「馬っ鹿じゃないの?」

「………」

「そっか。死にたかったんだ、コイツ」