余所者-よそもの-【 3 】



――ガチャ。


静まり返った室内に、玄関扉の開く音がした。


「………」

「………」


アオイに案内され。

遅れて部屋へたどり着いた、ユキ。


アオイの背中を追って廊下を進む。

まず目に入ったのは、多夜だった。


壁に寄り掛かった多夜は、ひどい有様だ。

顔は腫れ、口元には乾いた血。


自分の右腕。

サンコンは、十分に奮闘したようだ。


次に、突っ立つ千景の姿が目に入った。


「チカ」

千景は、ユキの呼びかけに振り返らない。


ただ、何かを知らせるように足元まで視線を下げた。

千景の視線を辿れば、そこでやっとユキはカナコを見つけた。