余所者-よそもの-【 3 】



一方、その頃。

千景は前を走るバイクを、つかず離れずの距離で追跡していた。


途切れることなく、流れ続ける景色。


「……どこに行く気だ」


いつの間にか、シトウを抜け。

灯りが減り、住宅すら減っていく。


人里離れた、僻地。


やがて多夜は一軒の古いマンションの前で、バイクを止めた。

スタンドも立てず、捨てるようにバイクを地面に転がし。


カナコの手を引き、マンションの中へ消えていく。


千景はブレーキすらかけず、バイクから飛び降りた。


運転手不在のバイクはしばらく走り、正面の街路樹に衝突。

地面に横たわり、エンジンを唸らせ続けた。


千景は着地するなり地面を蹴り上げ、マンションへと急いだ。