余所者-よそもの-【 3 】



何を、どうする。

そんなこと、今はどうでもいい。

千景は、即座に動きだした。


立ちはだかる敵を一掃しながら、通り中に響き渡る声で叫ぶ。


「――バイク寄こせ……ッ!!!!」


瞳は一直線に、カナコを乗せたバイクが去っていく方角に固定されたまま。


「邪魔だ!!退けェ……!!」


視線すら向けず、目前の敵を次から次へとなぎ倒す。


「……逃がさない」


シトウは、もうほとんど落ちてる。

逃げ込める場所なんて、どこにもない。


「絶対に、逃がさない……!!」


千景の目の前。

滑り込むようにしてやってきたバイク。


跨っていた仲間を蹴り払い、千景はバイクを奪い取った。

すぐさま吹かせたエンジン。

限界まで捻り切ったグリップ。


多夜の走った方角へと、猛スピードで追跡を開始した。