余所者-よそもの-【 3 】




――ブオンッ!!

AnBarの軒先に響く、けたたましいエンジン音。

千景が振り返る。


倒れるシトウの構成員たちの向こうで、一台のバイクが走り出す。

ハンドルを握っているのは、多夜。


そして。

その後ろには、


「――ママ!!」


千景は一瞬、目を疑った。

多夜の後ろでバイクに跨っている、カナコ。


拘束されているわけでも、抱えられているわけでもない。

自分の足で、バイクに乗っていた。


仲間内の通話は、潤の報告に乱れていた。

――『ごめん。カナコちゃん、連れて行かれた』


サンコンが、刺された。

現在、止血をしている。


通話の向こうでは、次の動きを決める声が飛び交う。