ドン!ドン!と、サンコンの身体越しに伝わり続ける、衝撃。
執拗な、多夜の攻撃。
カナコは大きな背中に手を伸ばした。
せめて多夜の手足がサンコンに直接当たらないように、咄嗟に手で塞ごうと思った。
けれど濡れた脇腹に手が触れると、喉が干上がり、全身が冷えた気がした。
血が、溢れている。
するとその手は外から掴み上げられ、ぐいぐいと引っ張られる。
多夜だ。
声が、降ってくる。
「女。来い」
「………」
「刺すぞ。もう一度」
「……やめてっ」
「だったら……来い!!!」
その多夜の切羽詰まったような冷たい大声と共に。
ひと際大きな蹴り。
サンコンの身体が大きく揺れた。


