「だけど……最近、やっとわかるようになったんです」 「………」 「ユキが求めているもの」 「ぃや……」 離さない。 絶対に、離さない。 「私は……ユキの、右腕」 ユキからもらった、自分への期待。 「ユキの守りたいものは、私の……守るもの」 ――『お前の名前は、サンコン』 ――『お前の食いぶちくらいは俺が用意してやる』 「今度こそ、私は間違わない」 自分の人生は、ユキと共に在る。 ここで使わず、どこで使う? 「命に代えても、守ります」 その言葉に、カナコの身体がびくりと震えた。