余所者-よそもの-【 3 】



そして。

――AnBar内では。


「………」

「………」


向かい合い、にらみ合う……多夜とサンコン。

その後方で、潤がカナコを背に立っていた。


カナコは目を見開き、震えていた。

だって。


「……どう、して……野間くん……」


目の前に、野間がいる。

死んだと聞かされていた野間が、生きている。


多夜に遅れ、L字の角から出てきた野間。

ゆっくりと足をフロアへ進めながら、口を開いた。


「すみませんね、カナコさん。味方になりきれなくて」


カナコは首を横に振る。


「死んじゃったって……そう」

「死んじゃった、か。たしかに僕は紫藤さんの中では死んだことになってるのかも。およそ、死に近い仕打ちだって受けましたし」