余所者-よそもの-【 3 】



――ドゴン……ッ!


千景の回し蹴りが、目の前の男の顔面を捉えた。

一人。

続けて、二人。

三人目の頭への飛び蹴りに、背後から迫る男もろ共なぎ倒しにした。


「なるほど」

AnBarに入られた。

けれど――入ったのは、二人だけ。


千景は頭の中を急速に処理していく。

今、必要な情報は。


「おい、そっち側まだシトウは流れてきてるか?」

『いえ、もう全部流れきったようです。止められず……すみません』


シトウと逆側からの流入は、もう止まった。

シトウ側もリンコが抑え直している。


ってことは。

増援はたったこの程度。

今ここにいる連中を片付ければ、それで終わり。


AnBarの中には潤とサンコンがいて。

出口は自分とZ地区のメンバーで塞いでいる。


「……馬鹿が。袋のネズミだ」


そう呟いたところで、さっきからずっと煩い声にやっと反応を返す。


『……チカ!おい、聞いてるか!』

「なに?」