余所者-よそもの-【 3 】




「……お前」

千景はバイクに跨ったその顔を確認するなり、目を見開いた。


「お久しぶりっす」

「なんで、お前が……」


バイクで防衛網を突破してきたのは、シトウの幹部。

シトウの眼。


――野間。


「シトウを裏切ったんじゃなかったのか」

「裏切る?僕がいつそんなこと言いました?」

「………」

「僕はあなた方の肩は持たない。そう伝えたはずです」

「………」

「抗争することがあれば、迷わずシトウ側に立って闘う、とも」

そこまで話してから野間は「ん?」と何か引っかかったように首を傾げた。


「あ。これ伝えたの瑞生さんだったか」


すっとぼけた様子の野間を、千景が睨みつけた。