余所者-よそもの-【 3 】



「アズマ、アンタは右。アタシは左をやる」

「了解」


――パシン、とリンコは拳と手のひらを打ち付けた。


「ここでコイツらまとめて食えば!」

「抗争は一気に終局に向かう」


「……踏ん張るわよ!」

「押忍ッ!!」


シトウの幹部二人と、龍翔鳳鱗の歴代総長二名がぶつかった。


「……ォラァァァアアア――!!」


開戦の狼煙はリンコが派手にブチ上げた。

リンコの蹴りをまともに受けた男が、数メートル先まで吹っ飛ぶ。


その隣では。
相手の拳を止めたアズマが、鳩尾に膝をめり込ませていた。


「わざわざここを荒らしに来たんだ。せいぜい楽しませろよォ?」

野太くなったリンコの声が、喧騒を割く。


周囲は物々しい様相を呈した。

リンコとアズマ、それぞれを中心に二つの輪ができる。


その半径三メートル。

タイマンを邪魔させるかと、二十、三十の人間が壁を作った。