余所者-よそもの-【 3 】



……チッ。

リンコの舌打ちが、通りに響く。


「アズマ」

「はい。見えてます」


リンコと龍翔鳳鱗 三代目総長、アズマが見据えるのは――露天街側の抜け道。

そこには、道を埋め尽くすほどのシトウの構成員。


先頭には風格のある男が、二人。


「幹部まとめて二人……一気に」

「……コッチに出ましたね」

「いよいよ狙いはAnBarってところかしら」


よりによってこのタイミングで。

いや、敢えてまとめてぶつけてきた、と考える方が正しい。


前線には、トウジとレンを回したばかり。

そこへ幹部二人が引き連れてきた、大量の増援。


リンコの持ち場は一気に騒がしくなった。


「バン!陣営に隙間ができてる!」

『え、どこ』

「もっと前線側に広がりなさい!トウジとレンはまだ前に進んでる」

『わかった!』


リンコは最後に軽く采配を行った後、静かに幹部の前に立った。