「………」
「紫藤さんとお前ら、どんな関係だ」
「さぁな」
「紫藤さん、どこ行った」
「探してるのはこっちだ」
「なんで……」
紫藤さんは、こんな騒動が起きてるにも関わらず、未だ出てこない?
なんで。
シトウの幹部はこの状況でまともな指示一つ下ろすことができない。
「……クソ」
紫藤さんがいなきゃ。
俺は、俺たちの街は。
……こんなにも弱い。
「………」
ユキは、悔しそうに空を見上げる喧嘩屋から目を反らした。
……どういうことだ。
幹部すら、紫藤の行方を知らない。
イヤホンから聞こえる仲間の声も、まだ紫藤の手がかりすらない。
俺たちは相当派手に暴れている。
それなのに、なぜ。
「……何か、変だ」
ユキはとてつもない違和感を感じながら。
それでもシトウ深部へと更に足を進めた。
奴らのアジトである、Re:bidoを目指す。


