余所者-よそもの-【 3 】



――その頃、メインストリート後方の中間部隊。


「リ、リンコ!ユキさん側にシトウが増えてる!」

「うっさいわね、バン!アンタに言われなくたってわかってるわよ!」


喧嘩屋の出現と、喧嘩屋が引き連れてきた大量の増援。

龍翔鳳鱗から前線に味方を流す必要がある。


「トウジ、レン!」

『あいよ』

『おっけ』


リンコ部隊もだんだんと忙しくなってきた。

デックの言う通り、シトウ組織が動き出したんだろう。


個人個人ではなく、指示を受けたであろうシトウの増援が次々に送り込まれてくる。


シトウ深部からこちらに流れてくる人間もいれば、抜け道を使って露天街から出てくる敵も少なくない。

さすがのシトウと言ったところか。

防戦から即座に切り替え、多方向から攻め始めた。


それでも。

「紫藤は……出てこないわね」


その声を拾った千景が応答する。


『コッチも紫藤どころか、人っ子一人まだ流れてきてないな。デック、そっちは?』

『それなりに増援はありますがぁ。あんまり遊べてないっていうかなんていうかぁ』

『手ごたえがないんだな』

『それですぅ。シトウにしてはぬるい。どうしてだろぉ』

『野間の不在が影響してるのかもね。情報が回ってないのかも』