――その頃、メインストリート後方の中間部隊。
「リ、リンコ!ユキさん側にシトウが増えてる!」
「うっさいわね、バン!アンタに言われなくたってわかってるわよ!」
喧嘩屋の出現と、喧嘩屋が引き連れてきた大量の増援。
龍翔鳳鱗から前線に味方を流す必要がある。
「トウジ、レン!」
『あいよ』
『おっけ』
リンコ部隊もだんだんと忙しくなってきた。
デックの言う通り、シトウ組織が動き出したんだろう。
個人個人ではなく、指示を受けたであろうシトウの増援が次々に送り込まれてくる。
シトウ深部からこちらに流れてくる人間もいれば、抜け道を使って露天街から出てくる敵も少なくない。
さすがのシトウと言ったところか。
防戦から即座に切り替え、多方向から攻め始めた。
それでも。
「紫藤は……出てこないわね」
その声を拾った千景が応答する。
『コッチも紫藤どころか、人っ子一人まだ流れてきてないな。デック、そっちは?』
『それなりに増援はありますがぁ。あんまり遊べてないっていうかなんていうかぁ』
『手ごたえがないんだな』
『それですぅ。シトウにしてはぬるい。どうしてだろぉ』
『野間の不在が影響してるのかもね。情報が回ってないのかも』


