余所者-よそもの-【 3 】



全身で綺麗な逆三角形を描く、筋肉の塊のような男。

シトウきっての喧嘩屋だ。


「お前がAnBarの瑞生?」

「ああ」

「なんだ。なんか思ってたのと違げぇな」


コキコキと太い首の骨の音を鳴らしながら、一歩一歩大きな歩幅で距離を詰める。


「……余裕で捻り潰せそうだ」


喧嘩屋は特に体格も厚くないユキを一目見て、そう判断した。


ユキはほくそ笑む。

だって目当てにしていた人物が、自分からノコノコとやってきた。


これで紫藤に一歩、近づいた。


「来いよ」


そうして。
ユキと喧嘩屋が、激しく衝突した。