余所者-よそもの-【 3 】




「紫藤はどこだ」


此処は――シトウのメインストリート。

ユキはそう尋ねては、シトウの構成員を殴り伏せながら前進した。


「紫藤は?」

「知らねぇよ……!」

「そう」


次から次へ。

向かってきた男の拳を軽く避け、叩く。


「お前は?」

「ふざけ――」


胸倉を掴み、逃げられない男の顔面を殴りつけた。

少し骨のありそうな男には、詳しく尋ねた。


「誰が知ってる?」

「……か、幹部くらいしか!!」


背後から近づく複数の気配。

ユキは胸倉を掴んでいた男を、そちらへ投げつける。


「お前は……どこの誰だ……ッ!!」


じろりと睨みつけるユキの顔を見た男たちは、動きを止めた。


「………」

極めて冷酷なその表情。

何を仕出かすかわからない、不穏な空気。


「俺は、AnBarの瑞生」

「………」


「シトウを潰しに来た」