「紫藤はどこだ」
此処は――シトウのメインストリート。
ユキはそう尋ねては、シトウの構成員を殴り伏せながら前進した。
「紫藤は?」
「知らねぇよ……!」
「そう」
次から次へ。
向かってきた男の拳を軽く避け、叩く。
「お前は?」
「ふざけ――」
胸倉を掴み、逃げられない男の顔面を殴りつけた。
少し骨のありそうな男には、詳しく尋ねた。
「誰が知ってる?」
「……か、幹部くらいしか!!」
背後から近づく複数の気配。
ユキは胸倉を掴んでいた男を、そちらへ投げつける。
「お前は……どこの誰だ……ッ!!」
じろりと睨みつけるユキの顔を見た男たちは、動きを止めた。
「………」
極めて冷酷なその表情。
何を仕出かすかわからない、不穏な空気。
「俺は、AnBarの瑞生」
「………」
「シトウを潰しに来た」


