余所者-よそもの-【 3 】



するとそこでスマホに着信が入った。

多夜からだった。


俺は電話を取るか悩んだ。

迷った挙句、しぶしぶ電話を取る。


「なんの用だ」

『潰せ』

「あ?さっき言ったよな?俺の部下は動かさない」

『標的は露天街の外れ』

「聞けよ」

『AnBarを……潰せ』

「てめぇ、いい加減に――」


プツリ、と。

一方的に切られた通話。


チッ、と舌打ちをしたときだった。

続けざまに、部下から着信が入る。


「なんだ!」


苛立ちそのままに電話を受けると、電話口がどうも騒がしい。

ワアワア、と複数の男の声が聞こえてくる。


『すません!緊急事態です』

「……どうした」

『街で、いくつか暴動っぽいのが起きてて』

「あ?」

『ものすごい人数で……』


なんだ?
情報を聞き出そうとスマホを握り直すと。


視線の先。
シトウのメイン通りに起きた異変に気が付いた。