余所者-よそもの-【 3 】



「見つけたぞ」


ここはRe:bido。

俺の報告に、多夜がゆっくりと顔を上げた。


「女だ。姿を目撃したヤツがいる」

ここ数ヵ月。

俺たちはあの女を探し続けていた。

『カナコ』という女。


「どこだ」

「見たのは駅前のモール」

「どこにいる」

「さぁ。後は追ってない」


その言葉に、多夜はあからさまに機嫌を悪くした。

そんなコイツを、冷ややかな目で見る。



「………」

俺はシトウの幹部の一人だ。

そして昔から、この多夜のことが嫌いだ。


多夜は今、女を探すことに躍起になっているが。

俺にはとてもその必要性が見いだせない。


なぜなら、シトウはそれどころじゃない。

俺は多夜に尋ねる。


「野間はどこだ」


女を探すことだって、野間がいれば簡単だったはずだ。

それが、長らく姿を見せない。

他の幹部たちも行方を知らない。


コイツは何か知ってるはずだ。
にも関わらず、情報を共有しようとしない。