檻の外へー極道なんて、大嫌いー

玲美がぶっ倒れてから二日後。
若からの脅しじみた看病命令と、あのバグった金額の高級ブランド服の山(結局クローゼットの奥に封印された)が効いたのか、玲美の熱は驚くほどあっさりと平熱に下がった。
極道仕込みの回復力というべきか、単に若の殺気への恐怖がウイルスを凌駕しただけなのかは分からない。
「……もう大丈夫。完全復活したから」
少し顔色は悪いものの、きっぱりと言い切る玲美と共に、俺たちはいつものように飛龍の倉庫へと足を運んだ。