地獄のような学期末テストがすべて終わった放課後。
睡魔に抗いきれず、机に突っ伏し続けた私と晴樹は、重い体を引きずるようにして飛龍の溜まり場である廃倉庫へと向かった。昨夜の死闘による筋肉痛と肋骨の鈍痛はまだ残っているものの、テスト時間中ずっと爆睡していたおかげで、幾分か頭はすっきりとしていた。
ギィィ、と錆びた鉄扉を開けて幹部室に足を踏み入れると、すでに飛龍のトップ連中が勢揃いしてだべっていた。
「あっ! 麗美たん来た!!」
顔を見るなり、一年生で切り込み隊長の佐伯零が、犬のように目を輝かせて一番に駆け寄ってきた。小柄ですばしっこい彼は、私を見るなり興奮気味に身を乗り出してくる。
「ねえねえ! 麗美たんと晴樹、今日のテスト中、2人ともずーっと寝てたって噂聞いたんだけど、本当!?」
どうやら、私たちがテストを完全に放棄して爆睡していたことは、不良たちのネットワークですでに倉庫まで知れ渡っていたらしい。
私は少しだけ気まずくなって、頬をかきながら答えた。
「……うーん。一応、最終限の物理だけは、目を覚まして解いたよ」
「マジか! 麗美たんすげー! 俺なんて物理、名前書いて3分で寝たよ!」
零が無邪気に笑う横で、晴樹が自慢げにふんぞり返った。
「俺は最初から最後まで、全科目ずっと爆睡してたぜ。おかげで体力バッチリ全回復だ」
その清々しいほどのクズ発言に、幹部室の空気がドッと沸いた。
「ガハハハハッ! お前ら、マジでいい度胸してんな! さすが飛龍の特務幹部と姫様だぜ!」
特攻隊長の郷田誠先輩が、筋骨隆々の太い腕でバンバンと晴樹の背中を叩きながら豪快に笑い飛ばす。
「……笑い事じゃないですよ、誠さん。晴樹、お前このままじゃ確実に赤点で補習だ。飛龍のシノギを手伝う暇なんてなくなるぞ」
頭脳担当の九条蓮が、冷静な顔で冷たく言い放ち、中指で眼鏡のブリッジを押し上げた。その冷徹な瞳には「全く計算外の馬鹿だ」という呆れが浮かんでいる。
「蓮の言う通りだぜ、お前ら。……まぁ、俺も人のこと言えねぇ点数になりそうだけどな」
壁に寄りかかっていた副総長の鳴海俊介が、苦笑いを浮かべながら肩をすくめた。彼は飛龍のバランサーらしく、呆れながらもどこか面白がっている様子だった。
睡魔に抗いきれず、机に突っ伏し続けた私と晴樹は、重い体を引きずるようにして飛龍の溜まり場である廃倉庫へと向かった。昨夜の死闘による筋肉痛と肋骨の鈍痛はまだ残っているものの、テスト時間中ずっと爆睡していたおかげで、幾分か頭はすっきりとしていた。
ギィィ、と錆びた鉄扉を開けて幹部室に足を踏み入れると、すでに飛龍のトップ連中が勢揃いしてだべっていた。
「あっ! 麗美たん来た!!」
顔を見るなり、一年生で切り込み隊長の佐伯零が、犬のように目を輝かせて一番に駆け寄ってきた。小柄ですばしっこい彼は、私を見るなり興奮気味に身を乗り出してくる。
「ねえねえ! 麗美たんと晴樹、今日のテスト中、2人ともずーっと寝てたって噂聞いたんだけど、本当!?」
どうやら、私たちがテストを完全に放棄して爆睡していたことは、不良たちのネットワークですでに倉庫まで知れ渡っていたらしい。
私は少しだけ気まずくなって、頬をかきながら答えた。
「……うーん。一応、最終限の物理だけは、目を覚まして解いたよ」
「マジか! 麗美たんすげー! 俺なんて物理、名前書いて3分で寝たよ!」
零が無邪気に笑う横で、晴樹が自慢げにふんぞり返った。
「俺は最初から最後まで、全科目ずっと爆睡してたぜ。おかげで体力バッチリ全回復だ」
その清々しいほどのクズ発言に、幹部室の空気がドッと沸いた。
「ガハハハハッ! お前ら、マジでいい度胸してんな! さすが飛龍の特務幹部と姫様だぜ!」
特攻隊長の郷田誠先輩が、筋骨隆々の太い腕でバンバンと晴樹の背中を叩きながら豪快に笑い飛ばす。
「……笑い事じゃないですよ、誠さん。晴樹、お前このままじゃ確実に赤点で補習だ。飛龍のシノギを手伝う暇なんてなくなるぞ」
頭脳担当の九条蓮が、冷静な顔で冷たく言い放ち、中指で眼鏡のブリッジを押し上げた。その冷徹な瞳には「全く計算外の馬鹿だ」という呆れが浮かんでいる。
「蓮の言う通りだぜ、お前ら。……まぁ、俺も人のこと言えねぇ点数になりそうだけどな」
壁に寄りかかっていた副総長の鳴海俊介が、苦笑いを浮かべながら肩をすくめた。彼は飛龍のバランサーらしく、呆れながらもどこか面白がっている様子だった。

