――キーンコーンカーンコーン。
学校に到着し、自分の席についたとほぼ同時に、学期末テスト開始のチャイムが残酷に鳴り響いた。
教室は静まり返り、ピンと張り詰めた空気が漂っている。教壇に立つ教師が、プリントの束を順番に後ろへと回していく。
目の前に置かれた、数学の問題用紙。
昨日、飛龍のメンバーたちが屋上で騒ぎながら必死に暗記していた公式が並んでいる。
けれど。
(……文字が、ぐにゃぐにゃして、読めない……)
極度の緊張状態から解放された安堵感と、五十人以上を相手に立ち回った肉体の限界。そして、完全なる徹夜。
私の脳と身体は、とっくにシャットダウンのサインを出していた。
「――それでは、始め!」
教師の開始の号令が教室に響き渡った、その瞬間。
バタッ。
ドンッ。
私と、隣の席に座る晴樹は、まるで示し合わせたかのように同時に机に突っ伏した。

問題用紙には名前すら書いていない。周りの生徒たちが驚いてこちらを見る気配がしたが、無視する。
目の前のテストの点数も、やってくるだろう教師の説教も今の私たちには、この濁流のように襲いかかってくる睡魔に比べれば、どうでもいいことだった。
学校に到着し、自分の席についたとほぼ同時に、学期末テスト開始のチャイムが残酷に鳴り響いた。
教室は静まり返り、ピンと張り詰めた空気が漂っている。教壇に立つ教師が、プリントの束を順番に後ろへと回していく。
目の前に置かれた、数学の問題用紙。
昨日、飛龍のメンバーたちが屋上で騒ぎながら必死に暗記していた公式が並んでいる。
けれど。
(……文字が、ぐにゃぐにゃして、読めない……)
極度の緊張状態から解放された安堵感と、五十人以上を相手に立ち回った肉体の限界。そして、完全なる徹夜。
私の脳と身体は、とっくにシャットダウンのサインを出していた。
「――それでは、始め!」
教師の開始の号令が教室に響き渡った、その瞬間。
バタッ。
ドンッ。
私と、隣の席に座る晴樹は、まるで示し合わせたかのように同時に机に突っ伏した。

問題用紙には名前すら書いていない。周りの生徒たちが驚いてこちらを見る気配がしたが、無視する。
目の前のテストの点数も、やってくるだろう教師の説教も今の私たちには、この濁流のように襲いかかってくる睡魔に比べれば、どうでもいいことだった。

