檻の外へー極道なんて、大嫌いー

翌日、四日ぶりに登校した俺たちの席の周りには、すぐにクラスメイトが集まってきた。
「玲美ちゃん、晴樹くん! 体調大丈夫なの?」
「四日間も連絡なしで心配したよ!」
クラスの女子たちが玲美の顔色を覗き込み、男子が俺の肩を叩く。……ああ、この「普通」の空気が、今の玲美には眩しすぎるほど魅力的ななんだろう。彼女は申し訳なさそうに、でも少しだけ安堵したように「ごめんね、もう大丈夫」と微笑んでいる。
その光景を見て、俺は安堵と同時に、どこかこそばゆいような気分でいた。
だが、そんな平穏は昼休み、突如として破られる。
校門の方から、校舎まで響き渡るような轟音と怒号が聞こえてきた。
窓から外を覗いた生徒たちが「えっ、何あれ!?」と悲鳴を上げる。グラウンドには、特攻服に身を包んだ三十人もの男たちが、鉄パイプや木刀を振り回して雪崩れ込んできていた。
背中に刻まれた『白虎』の文字。隣町の悪名高い暴走族だ。
彼らの標的は、この高校の不良グループ『飛龍』だった。
武器を持たない飛龍のメンバーたちが、白虎の暴力に圧倒され、次々と地面に転がされていく。
「うわっ……すげぇな、おい!」
俺は窓から身を乗り出し、思わず目を輝かせた。

血が騒ぐ。